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ふとんクリーナーとの3年間

おまけ:Into the great wide open

力は、人に何を与えるのでしょうか。あるいは人の何を暴くのでしょう。 2013年にRの新製品の企画開発とマーケティングを担当したとき、僕はRの値段を1万円アップさせて約3万円の売価に設定することを強く主張しました。僕以外にそれに賛成する人はいま…

おまけ:2014年のトピック

本編も終わりましたし、ここからはもう少しカジュアルな文体で書かせていただきます。そういう気分なんです。 乾燥 翌年に発売予定だったフラッグシッププロダクトのテーマはハウスダスト除去率の向上に加えて布団の乾燥でした。この取り組みを通じて乾燥と…

2014

2014年は、それはそれで、色々なことが起きました。新製品を開発し、積極的に広告を展開し、人材を採用し、競合との戦いがはじまり、営業を強化し、並行して中国市場を開拓したりもしました。売上高は昨年をさらに50%も上回る150万台が売れました…

栄光の後ろに置いてきたもの 3

3つ目は基礎研究についてです。 ここでいう基礎研究とは、製品の性能向上のための工夫やユーザーニーズを把握するための調査といった、サービスに直結する努力ではなく、より普遍的な物事の道理を把握するための努力のことです。たとえば炊飯器のメーカーが…

栄光の後ろに置いてきたもの 2

2つ目はパブリックリレーションについてのイシューです。 パブリックリレーションとはPublic RelationsつまりPRのことですが、日本ではよくPRのことを単なるメディアへの製品露出と同義で捉えられたり、あるいは自己PRと表現されるようにアピールとピ…

栄光の後ろに置いてきたもの 1

Rにとって2013年は、暖かい春の訪れに始まり、ぽかぽかとした陽気の中でぱあっと咲いた満開の桜が、その年の終わりまでずっと咲き続けたような一年でした。テレビショッピングとメディア露出の両輪がグルグルと回りRの存在がブームとして受け入れられ、…

Autumn 2013

2013年の春頃からマーケティングの業務が拡大してきたのにあわせて僕の親友が勤めていた某広告会社の強力なメンバーがブランディング並びにクリエイティブのパートナーとして加わり、それとともに僕はマーケティング以外にも徐々に人材採用や製品開発に…

Spring 2013

船は追い風で転覆するという言葉があります。 ふつうは向かい風や横風で転覆しそうに思いますが、その意外性を教訓にしたことわざです。帆船は向かい風や横風や嵐の時には前進しませんから、帆をたたんでじっと耐え忍ぶしかありません。すると、どんなに波が…

人生のストーリー

Rというブランドは2012年の秋に、様々な偶然が重なり、テレビ通販専門局であるT社での取扱により月間販売数量が数万台へと持ち上げられることになりました。さらにテレビ通販による実売と認知、そして幾多の追い風による相乗効果がブームを生み、201…

Autumn 2012

僕が人生で初めて佐世保の地を訪れたのは2012年の9月でした。あるいは8月の終わりだったかもしれません。佐世保にあるテレビ通販大手のT社は福岡空港から車で二時間という場所にあり、空港からT社へただひたすら車を走らせる時間はなにかどこか遠い寺…

Spring 2012

製品のリブランディングとデザインワーク、ローンチ準備の各作業は多岐にわたり多忙を極め、正月休みもまったくないまま2012年2月11日のローンチ記者発表会に向けてあっという間に時間が過ぎていきました。 販路拡大とくに家電量販店の売場獲得のため…

Winter 2011

おそらく何かの縁や因果があったのでしょう。僕はそれから当時僕が生業としていた販促用の動画表現という枠組みを大きく超えた、PRを軸にしたブランドマーケティング全般の企画に着手しました。完成までには確か2ヶ月弱の期間を要しましたが、僕を助けて…

Summer 2011

2011年の8月は東北の地震と原発による混乱が少しだけ日常に戻りかけはじめた時期でした。 その年の頭、僕は動画制作の会社を経営して6年が経っていました。僕の会社がメーカー向けの店頭販促動画の制作にフォーカスしたことを後追いするように2008…

ふとんクリーナーとの3年間:はじめに

私は過去とある家電製品のブランドマーケティングを統括推進する立場で3年間活動しました。2011年の秋から2014年の冬までのことです。 当時は存在しなかったジャンルの家電であったため市場創造という側面もありチャレンジングでしたが結果として年…